ドライウェイト(以下:DW)が合わなくて血圧が下がる、浮腫みがきになる。
なんて話はよく聞ききます。
ではDWはどんなデータをもとに医師はDWを決定しているのでしょう?
1番ポピュラーなの心胸比(以下:CTR)でしょう。
透析施設によって月1回、また数ヶ月に1回、透析の後か前か、なんて違いもあります。
男性は50%以下、女性が55%以下なんて言われますが果たして正しいのでしょうか。
CTRだけでDWを決めてしまうのはどうなんでしょうか?
何故ならレントゲン撮影時の息の吸い方一つで左右してしまいます。
測定して算出する人によっても微妙に誤差が出てしまいます。
1つのデータだけではなくて血圧や浮腫みなど全身状態を考慮した上で判断するのが
良いと思います。
それでもなかなか血圧の低下などをきたす場合はHANP(ハンプ)という心臓から分泌
されるホルモン量の測定、IVC径(下大静脈径)超音波で呼吸時の変化率を測定、PWI
透析前後の血清総タンパク濃度の濃縮率などDW設定の判断材料になる方法はいくつかあります。
ただ、DWが絶対的なものとして考えなくていいと思います。
1つの目標として設定するだけなので。(これは私の独自の考えです)
人間の体重なんて日々、変化しますし。天気や気温でも左右されますし。
私はDWはギリギリのラインに設定せずに、200から300くらいは残っても、引きすぎても
影響がないくらいにDWを設定できる医師がうまいと思います。
ちなみにDWがあっていても除水速度が多くて血圧が下がるからDWをどんどん上げて
いって、苦しくなるなんて悪いパターンにはまる場合もありますよね。
そんな意味でもゆっくり除水ができる長時間透析や1回の除水量を減らせる頻回透析、
在宅透析は体に優しい透析なんでしょうね。
sorabeen
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